アメリカ大陸最古ワイナリー『Casa Madero』

新世界ワインというとアメリカ大陸ではアメリカ、チリ、アルゼンチンが思い浮かぶかと思いますが、アメリカ大陸最古のワイナリーは、実はメキシコにあるCasa Maderoワイナリーです。

なんと1597年創業開始で、いまも現存するワイナリーです。 (厳密には1597年は旧宗主国スペイン国王がワイン造りを命じた年)

Casa Madero全てのボトルのキャップ部分に1597が刻印的に描かれていて、アメリカ大陸最古のワイナリーであることの誇りをうかがわせます。

Casa Maderoがあるのは、メキシコ第3の都市モンテレイから西に200kms程西にいったParrasという小さな町で、このブログで紹介した他のワイナリーが密集するValle de Guadalupe地区とは土壌も気候も異なります。  モンテレイから車で訪問した時は、途中から砂漠道に変わって本当にワイン生産可能なのかと思いましたが、しばらくすると小さなオアシスのような町が現れてきました。

1時間程のワイナリーツアーでは、Casa Maderoの歴史について詳しく話を聞いた後生産現場をまわることができます。 アメリカ大陸最古のワイナリーを売りにしているとはいえ、1980年頃から近代的な生産方法を取り入れ、品質管理の証明であるISO9001を取得したり、オーガニックワイン地位確立に力を入れていたりと輸出市場を視野に入れた活動をとっているようです。

色々試飲しましたが、僕が一番好きになったのはこの3Vです。

というか、実はメキシコのスーパーには普通に売っていて飲んだことはあって普通に好きだったのですが、テイスティングをしながら改めて説明をきくとこのワインが偉大さに気づきます。 Cabernet Sauvignon, Merlot, Tempranilloを均等に33%でブレンドしているから、この”3V”というネーミングが付いたのです。 ”V” はスペイン語ではウヴェになるのですが、ブドウを意味するUVA(ウヴァ)に似ているんですね。 3種類のブドウ品種で作り上げた素晴らしいボトルです。

フランス・ボルドーワインでも、僕が大好きなメキシコValle de Guadalupeでもブレンドは大抵Cabernet Sauvignonの比率が高いですが、この3Vは3種類のブドウのハーモニーが最高にいいと思います。

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